�禺画像]

【朝】


俺、この家にいつまでもいていいんだろうか？
親父たち、俺のこと邪魔だと思ってんじゃねえかな。
親父も明子さんの、そんなこと言うわけないけど、
きっと、心の中じゃそう思ってんだよ。

俺が親父の立場だったら、ゼッタイそう思う。
せっかく二人きりの時間が過ごせるはずの新婚生活に
俺みたいなのが、うろうろしてたら、ウゼーもんな。

やっぱ、俺、どっか別のところにアパートでも借りて住んだほうがいいんじゃねえかな？

それに、俺にしたって迷惑な話しだ。
親父のデレデレした態度を見なきゃならねえんだからな。
実際、最悪だよ。

家の中で、天体観測とか言って、二人して顔並べて、
笑ったりしてんの、見たくねえよ。

明子さんのために、親父、部屋の模様を全部銀河系にしたからな。
完全にアホだわ。
明子さんも、もっと若いヤツと結婚すりゃいいのにな。
なんで、あんなコブ付きのオッサンと結婚なんかしたんだ？

ま、少なくとも、俺は明子さんに笑われないように
清潔にしてないとな。
朝起きて、寝癖なんてあったら、明子さん、なんて思う？
そこらへんは、気をつけよう。

だけど、まだ話しづらいなあ。
やっぱ、明子さんは大人の魅力があって、キレイだし。
なんか緊張しちゃうんだよな。

本当の家族みたいに仲良くなれたらいいんだけど・・・・・・。

「太！　入るぞ！」
「・・・・・・どうしたんだよ、親父」
なんだ？
なに不機嫌なツラしてんだ？

「太、お前どうして明子と口をきかなかったりするんだ？　明子はお前と早く本当の親子のように仲良くなりたいと一生懸命なんだぞ！」

ったくよ〜。
親父のヤツ、俺の気持ちなんてぜんぜん関係ねえんだもんな。
自分たちの都合で物事考えんなよ！

「そんなの知らないよ〜」
「知らないとは、なんだ！」
はじまった。
自己チュー。

明子さんの前では、優しいこといってるけど、俺と明子さんの間で
板ばさみになってるって思い込んで、キレてんだよ。
バカだぜ。

「いいから、ほっといてよ！」
「よし、この話は、帰ってからゆっくりするぞ！　いいな！」
あーあ。
面倒くせ。

俺だって、明子さんのこと、お袋って呼びたいけど、
だけど、そんなのまだ無理に決まってるじゃん。
親父、そこんとこ全然わかってねえもんな。


【昼】


本日も、読んでいただきありがとうございます。
ヴァッキーノは、にほんブログ村の村民です。
１日１回、ポチッとクリックしていただけたら、大喜びです。
　　　　　↓
[LINK] (�禺画像])
にほんブログ村